基礎研究

DMSO(ジメチルスルホキシド)の意外な使いみち

DMSO、薬として使われるってよ

ジョ~ジ
ジョ~ジ
こんにちは。創薬研究者のジョ~ジです。

Twitterで、数年前に知ったこんなことをつぶやいたところ、結構多くのいいね&リツイートを頂きました。(当社比←)
皆さんありがとうございましたm(_ _)m

中には抗てんかん作用があると教えてくれたフォロワーさんもいらっしゃいました。

せっかくなので、多くの方が抱いているであろう、DMSOのネガティブな印象とは逆のポジティブな作用について簡単に紹介してみますね。

本日のネタ帳

DMSO(ジメチルスルホキシド)は、、、

  1. 膀胱炎治療薬、アミロイドーシス治療薬としての作用
  2. 抗酸化作用による神経保護作用
  3. 細胞の分化誘導作用
  4. を有する。

膀胱炎治療薬、アミロイドーシス治療薬としての作用

ツイートの内容ですね。
何年も前の状況を元に参考画像を引っ張ってきているので、必ずしも最近の院内製剤の状況や規制については反映してないかもしれません。
こちらに元の文献置いておきますね。病院薬局製剤第6版(日本病院薬剤師会)という本です。

ちなみに、日本では病院内で適宜調製するようですが、アメリカでは下の写真のように、RIMSO-50という膀胱炎の治療薬としてFDAから承認されているようです。

次に紹介する抗酸化作用がうまく膀胱炎を抑えてるのかもしれませんね。

抗酸化作用による神経保護作用

基礎研究を行なっている皆さんは培地に最大どれくらいDMSO溶液入れますか?

おそらくは培地1 mLあたり、1~2 μLのDMSO溶液を添加して、最終濃度0.1~0.2%程度で使っているんじゃないでしょうか?(参考サイト)
(私は0.5%まで使ったことありますw意外といける←)

とある論文によると、

0.2%~2.0%強 (約30-300 mM, マイクロじゃないよミリだよ!)になると、ヒドロキシラジカルをトラップして、弱いながら抗酸化作用を示すそうです。

酸化ストレス系の実験する人は、評価する化合物の作用なのか、DMSOの作用なのかをはっきりさせるためにも、

きちんとコントロール群は、vehicle群として溶媒入れないとダメですよ!!

細胞の分化誘導作用

ジョ~ジ
ジョ~ジ
もはやなんでもありやんwww

そうなんです。DMSOを入れるだけで分化しだす細胞がいるんです(笑)

例えば、N1E-115というマウスのneuroblastoma(神経芽細胞腫)細胞株があるんですが、、、

最終濃度1.25%のDMSOを添加すると、神経突起が伸びてきます(ドンッ

深追いはしませんので、興味ある方はこの辺りチラ見してみてください。

神経系以外では、

  • 白血病細胞がDMSOで赤血球に分化(PMID: 5277089)
  • 前骨髄性白血病細胞が骨髄球、後骨髄球、好中球に分化(PMID: 276884)
  • などという論文も出てるようです。

    最後に

    なんかもう色々とびっくりですよね!

    意外と知らないだけで実は。。。なことが、普段当たり前のように行なっている実験の中にも潜んでるかもしれませんよ?

    そんなトリビアを隠し持ってる人は是非教えてくださいね!

    ではでは今日はこの辺で〜ノシ

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